戸建て VS マンション 買うならどっち?メリット・デメリット比較!

戸建てVSマンション不動産購入

戸建てとマンション、それぞれにメリット・デメリットがあるのですが、老後のことだけを考えるなら一戸建てに軍配があがります。しかし、いずれ買い替えをするつもりならマンションに軍配があがります。どのような理由かを分かりやすく解説します。

戸建て派VSマンション派、どっちが多い?

2021年に実施した「住宅に関する意識調査」によると、4人に3人が戸建て派という結果になっています。特に郊外では、土地を確保しやすいため、あえてマンションに住むメリットがないのかもしれません。

出典元:おうちパレットhttps://nexer.co.jp/ouchipalette/mochiie_or_chintai_survey/

戸建てのメリット

一戸建てと言えば、「お庭」のイメージが強いですが、都心部では庭付き一戸建てはほとんどありません。ここでは都心に限らず、全国から寄せられた一戸建てのメリットについてユーザーの声をまとめました。

30代男性
30代男性

やっぱり、駐車場代が不要で車を停めておけるのはメリットかな。

30代女性
30代女性

お庭があると、子供のビニールプールを置けたり、アサガオの観察もできて良かったわ。

40代男性
40代男性

管理費と修繕積立金を毎月支払う必要がないのが良いです。

20代女性
20代女性

ピアノを弾きたかったけど、楽器可のマンションが少なかったので戸建てにしました。

30代男性
30代男性

子供2人と4人家族なので、100㎡以上の広さが欲しかった。マンションで100㎡超だとすごく高かったので・・・。

30代女性
30代女性

子供がうるさいので、足音を気にしなくて済む戸建てにしました。

40代男性
40代男性

将来、子供たちに土地を残すことができるので、戸建てにしました。

車を所有者には便利

ほとんどの戸建てでは、敷地内に駐車スぺースが1台は設けられています。そのため、駐車料金が不要になるのはもちろんなのですが、車のサイズに関する制約がないのも魅力の1つです。マンションによくある機械式駐車場では、高さ制限や重量制限が設けられているケースが多いのですが、戸建ての駐車スペースは停められれば関係ありません。

ランニングコストが安い

駐車料金だけでなく、管理費、修繕積立金の支払いがなくなるが特徴です。通常、管理費と修繕積立金の2つで2~3万円は毎月必要です。ただ、勘違いしては困るのは、修繕積立金は、将来の家の修繕費用なので、自分で貯金しておく必要があります。次の表は、一戸建ての修繕計画の参考例です。マンションの修繕積立金には住戸内の専有部分の設備交換は含まれていません。戸建てでもマンションでも設備については自分で積み立てる必要があります。

修繕箇所修繕内容費用相場期間の目安
外壁表面塗装80~120万円10年ごと
屋根表面塗装40~80万円10年ごと
★ベランダトップコート10~20万円10年ごと
給湯器交換20~40万円10年ごと
キッチン交換100~300万円20年ごと
浴室交換100~300万円20年ごと
トイレ交換30~80万円20年ごと
洗面台交換20~50万円20年ごと
貼り替え80~120万円30年ごと
クロス貼り替え30~80万円10年ごと
マンションの修繕積立金は、★マークの費用にしか充てられない

上記の修繕期間は目安であり、戸建ての場合はどこをどのタイミングで修繕するのが自分で調整できるのが最大のメリットです。極端な話、老後80歳を過ぎたら、ボロボロでも修繕せずに使い続けるという選択肢もあるのです。

子供を遊ばせやすい

お庭があると、植物の観察をしたり、昆虫や小動物を飼ったりしやすいのがメリットです。子供が幼いころは、目が届くお庭で遊ばせられるので安心です。また、マンションでよくある上下階の騒音問題は戸建てにはありません。思いっきり、家の中で暴れまわっても、苦情がくる心配をしなくて良いのもメリットの1つでしょう。

管理規約が存在しない

マンションと違って「管理規約」が存在しないため、自由度が高いのも特徴です。例えば、ペット飼育に関するルールがないため、常識の範囲内なら大型犬を何匹飼っても問題はありません。また、リフォームに関するルールもないため、自由度の高いリフォームをすることが可能です。

土地という資産価値がある

建物は、経過年数とともに価値が低下し、木造なら22年、鉄骨造なら19年~34年、鉄筋コンクリート造なら47年で税務上の資産価値は無くなります。ただし、土地に耐用年数は存在しません。消費されるものではないため、消費税もかからないのです。土地の値段は、公示地価によって決められており、おおよそ人口の増減に比例する形で値動きがあります。つまり、そう簡単には「0ゼロ」にはならないわけです。

戸建てのデメリット

当然ながら、良いことばかりではなく、セキュリティ面や防災面での不安の声が多くありました。

30代女性
30代女性

1階部分から空き巣が入らないか心配。車も車上荒らしに合わないか心配だわ。

30代男性
30代男性

洪水や津波など想定外の水害で、沈まむじゃないか心配。

50代女性
50代女性

お庭の草木が伸び放題で、道路にはみ出してしまうから、伐採が大変・・・

20代女性
20代女性

虫が苦手だから、蜘蛛やアリが家に入ってくることがあって気持ち悪いわ。

20代男性
20代男性

夏暑く、冬は寒い。特に屋根が近い2階の部屋は、夏場の昼間は地獄…。

セキュリティ面での不安

最近のマンションは、オートロックや防犯カメラは当たり前で、管理人が常駐しているケースも多くあります。ましてや、上層階の部屋ともなれば、そう簡単に侵入はできません。しかし、戸建ては多くが2階建てであり、1階部分の窓は簡単に割って侵入することが可能です。2階部分も油断していると、侵入されるケースもあり不安が拭えません。

防災面での不安

マンションは高さがあり、鉄筋コンクリートで作られているため、木造の一戸建てよりも頑丈な作りになっています。そのため、仮に洪水や津波が来ても上層階に逃げれば、建物が流されることはありません。しかし、一戸建ては、2階部分まで水が浸入すると基礎部分から根こそぎ流される危険性もあります。また、火災発生時には、あっという間に燃え広がり、複数の家に延焼する可能性が高いのです。

お庭の手入れが面倒

夏場になると雑草があっという間に成長します。また植栽も、放置していると道路にはみ出して苦情の元になります。管理費を支払わない代わりに、自分で管理が必要になるわけです。庭の草むしりをした経験のある方はご存知だと思いますが、たくさんの虫に遭遇します。虫嫌いな方には地獄絵図になるのを覚悟してください。

断熱性能はマンションに劣る

マンションに住んだあと、戸建てに引っ越すと、冬は寒く、夏は暑いと感じることでしょう。マンションは上下左右に別の住戸があるため、外と接する面積が少ないのです。しかし、一戸建ては全方位で外と接しており、外界の気温の影響を受けやすいのです。最近では、2重サッシ・2重窓にしたり、外断熱工法を用いたりして断熱性能を高めた戸建ても存在しますが、当然ながら値段も高くなります。

マンションのメリット

マンション派のユーザーは声は、セキュリティや資産価値に関するものが多くありました。

30代男性
30代男性

将来、買い替えするつもりなので、売却やすいマンションにしました。

20代女性
20代女性

オートロックや防犯カメラが付いているし、8階なら登ってくる人はいないのでセキュリティ面でマンションにしました。

40代男性
40代男性

通勤を考えて駅近が良かったのですが、駅徒歩10分以内はほとんどマンションでした。

30代女性
30代女性

お庭の雑草や、屋根についた鳥の糞などのお手入れをしなくて良いので楽チンです。

30代女性
30代女性

戸建てだと当日の朝しか出せなかった生ごみが、24時間ゴミ出しOKなのが助かります。

30代男性
30代男性

住宅街ではないマンションなので、立地が良いのが魅力です。ショッピングモールまでも車で10分だし、徒歩5分以内にスーパー、コンビニ、病院、薬局、小学校・保育園がそろっていました。

20代女性
20代女性

防災面ではマンションですね。耐震性にすぐれており、強風で屋根が飛ぶこともなく、2階以上なら床上浸水の心配も少ないので決めました。

資産価値が落ちにくい

マンションの場合は、土地の値段が少ないのですが、木造と比較すると、鉄筋コンクリートは倍以上の耐用年数があります(木造22年、コンクリート47年)。さらに、マンションの多くは駅近くなど立地条件が良い場所に建設されることが多く、資産価値が落ちにくいのが特徴です。筆者の知り合いでも、「豊洲の海が見えるタワーマンションを購入して、子供が小学校に上がるタイミングで一戸建てに住み替えする」というプランの方も居ました。このように売却を考えると、売りやすいのがマンションの魅力です。

防犯性が高い

まず、マンションは中層階以上は高さがあるため、ベランダからの侵入が困難になります。また、建物自体もオートロックや防犯カメラにより訪問者の記録が残るようなシステムになっている場合がほとんどです。戸建てでも防犯カメラを設置は可能ですが、360°死角がないように設置するにはそれなりにコストがかかります。

共有部分の手入れが不要

管理費を支払っているので、共有部の掃除敷地の草刈り植栽の手入れなどを業者がやってくれます。また、毎年、配管洗浄消防設備の点検の手配をしてくれるので、入居者は何も気にせず指示に従えば良い状態になっています。

防災面で安心感がある

マンションは、建物自体が戸建てよりも重いため、地面の奥深くまで支柱を埋め込んでいるケースがほとんどです。つまり、ちょっと液状化したぐらいでは傾きません。また、最近のタワーマンションでは免振装置を設置しており、地震の揺れ自体を減衰させる機能が備わっているケースもあります。

火災時にも木造と比較すると延焼するまで時間がかかりますし、防火扉によってマンション全体が燃えるケースはほとんど発生していません。

そのほか、台風の暴風時でも、屋根が吹き飛ぶ心配がないのもマンションのメリットですし、河川氾濫時でも中層階以上では、浸水リスクはゼロと言っていいでしょう。

便利な設備が豊富

大型のマンションや、高級マンションに多いのですが、最近の新築マンションでは、各フロアごとに24時間ゴミ出し可能なスペースが設置されてたり、ディスポーザーと呼ばれ、シンクの排水口に生ごみを処理する機能が付けられたマンションも存在します。

そのほか、子供が遊べるキッズスペース、クリーニングや宅配物を預かってくれるコンシェルジュサービス、入居者の家族が来た場合に泊まれるゲストルームなど多くの共有設備を有しているマンションもあります。

マンションのデメリット

マンションのデメリットとして多かったのは、毎月のコストと、収納など広さに関する不満でした。

30代男性
30代男性

駐車場代1万円、管理費1.5万円、修繕積立金1.4万円で、毎月4万円も支払いつづける必要があるのがツライ。老後も支払えるのか疑問・・・。

40代女性
40代女性

子供が大きくなって、中学生2人になると、物も増えるし、80㎡だとちょっと狭いわ。同じ価格で100㎡の戸建てが良かったかも。

40代男性
40代男性

ライフステージが変わってきたので、間取りを変更したいが、大きな増改築ができない。戸建てだと自由度が高いが…。

20代男性
20代男性

子供が生まれて、ワンボックスカーにしようとしたら、機械式の駐車場に入らなかった

30代女性
30代女性

交代制で管理組合の理事をやらなければならず、めんどくさいわ。

50代女性
50代女性

夜になると、上の階の足音がドタドタ聞こえてうるさいわ。

毎月のコスト負担が大きい

都心部だと駐車場代と管理費、修繕積立金を合わせて4万円以上必要になるケースも多くあります。ちなみに港区の某マンションでは、駐車場代だけで月8万円という料金設定になっているケースもあり、お金に余裕がある世帯でないと長期で暮らすのは難しいと思われます。

働いている場合の老齢年金の平均年金月額は、1人あたり14万6,000円です。夫婦共働きだったとしたら、1世帯でもらえる金額は29万円。これだけ聞くと十分と思えるかもしれませんが、奥さんか旦那さんが亡くなったらどうなるでしょうか?年金が半分に減って、そこから毎月4万円以上を支払うのは厳しいと思います。

同一価格帯の戸建てより狭い

周辺に同一価格帯の戸建てがあったら、面積を比較してみてください。戸建てのほうが広いケースが多くなっています。まず鉄筋コンクリート造と比較すると、木造の場合は柱が細く、壁の薄くなっているため、少し広さを感じやすくなっています。また、戸建ての場合は、2階建てや3階建てなど土地の面積を最小限にしたまま、縦に居住スペースを取りやすくなっています。そのため、敷地面積が狭くとも、縦に面積確保することで収納スペースや間取りを増やすことが出来るのです。

隣接住戸の騒音問題が生じやすい

戸建てだと足音が気なることはありませんが、マンションの場合だと上下の音は伝わりやすいのです。一般的なマンションの壁の厚さは150~200mm、スラブ厚(床の厚さ)は120~180mmとなっています。スラブ厚120mmを採用しているマンションでは低音が響きやすいため、カーペットを敷くなどの対策が必要になります。

管理組合の理事により拘束される

戸建ても町内会というものが存在しますが、マンションの場合は管理組合という建物自体の管理を行う団体が存在します。この管理組合がしっかり機能している場合、清潔にメンテナンスされたマンション管理が行われ、資産価値も落ちにくくなります。ですが、管理組合の理事は、毎年、居住者から選任されるのが一般的です。理事会の開催頻度は、月1回前後が最も多く、土日に実施するため休みの日が拘束されるのです。

まとめ

種類戸建てマンション
メリット・車を所有者には便利
・ランニングコストが安い
・子供を遊ばせやすい
・管理規約が存在しない
・土地部分は資産価値がある
・資産価値が落ちにくい
・防犯性が高い
・共有部分の手入れが不要
・防災面で安心感がある
・便利な設備が豊富
・立地が良いケースが多い
デメリット・セキュリティ面での不安
・防災面での不安
・お庭の手入れが面倒
・断熱性能はマンションに劣る
・駅から遠いケースが多い
・毎月のコスト負担が大きい
・同一価格帯の戸建てより狭い
・隣接住戸の騒音問題が生じやすい
・管理組合の理事により拘束される

「戸建て」が向いている人は、一生涯過ごす予定の人や、夫婦ともに仕事が忙しく、家の管理に手が回らない人と言えるでしょう。

一方、「マンション」が向いている人は、将来の売却を考えている人や、防犯・防災に安心感が欲しい人となります。

この記事を書いた人

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー

2007年から不動産業界や金融業界で働いてきました。その知識をもとに、世の中の人に業界の裏事情も公開していきたいと思います。

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