初めて賃貸や分譲のマンション・アパートを探す際に、どのくらいの広さのマンションを探せばいいのか暮らしてみないと判断が付かないですよね。よく1LDK、3LDKなど間取りで探す方がいますが、間取りは広さではありません。ただの部屋割りですので、10畳の部屋も4畳の部屋も同じ1つの部屋として数えてしまいます。広さの判断するには専有面積を見るということを覚えておきましょう。
必要な床面積とは?
国土交通省は、理想的な生活を送ることができる居住面積を次のように定義しています。


1人暮らしだと最低でも25㎡、理想的には都心部で40㎡、郊外で55㎡ってことね!

3人家族のファミリー向けでは、最低でも40㎡、理想的には都心部で75㎡、郊外で100㎡が必要とされています。

最低限度の居住面積と、適切な居住面積にだいぶ差があるわね。

最低限度の居住面積は、最低限の生活が送れるレベルを基準にしていますので、趣味など充実してライフスタイルを送ることは困難だと思います。

同じ1人暮らしでも、学生と30代では、洋服や趣味などの持ち物の数が全然違うから、10代の学生だと最低限度でも問題なさそうね。
さらに人数が増えた場合の計算方法として、都心部では次の計算式で適切な居住面積を算出できます。
都市居住型誘導居住面積水準(2人以上)=20m2×世帯人数+15m2
住生活基本計画(平成23年3月15日閣議決定)より抜粋
同様に、郊外では次の計算式で適切な居住面積を算出できます。
一般型誘導居住面積水準(2人以上)=25m2×世帯人数+25m2
住生活基本計画(平成23年3月15日閣議決定)より抜粋
実際の間取りと面積を見てみよう
実際の間取り図を見ながら、このくらいの専有面積だとどのくらいの広さになるのか感覚を養ってみましょう。
専有面積25㎡の場合
7.5帖の1Kタイプの間取りでバス・トイレ別で独立洗面台が付いています。また、冷蔵庫や洗濯機のスペースも確保されており、初めての一人暮らしには十分かもしれません。
専有面積36㎡の場合
5.0帖と8.8帖の1LDKタイプの間取りで、1Kと比較すると収納力が格段にあがり、寝室とリビングを分けることが可能です。
専有面積78㎡の場合
3LDKの間取りタイプで、「夫婦の寝室」「子供部屋」「書斎・客間」のような部屋割りが一般的とされています。ただ、リビングとダイニング合わせて12.3帖ということで、開放的なリビングとは言えません。
専有面積103㎡の場合
4LDKの間取りタイプで、「夫婦の寝室」「子供部屋×2」「書斎・客間」のような部屋割りが一般的とされています。各部屋の収納力に加えて、リビングダイニングも15帖と十分な広さを確保できているのが分かります。