賃貸VS持ち家購入どっちが正解?メリットとデメリットを比較

不動産

賃貸に住み続けるべきか、持ち家を購入すべきか多くの相談を受けます。ほとんどの方が資金面でどちらを選択するのが有利になるのかで悩んでおられました。そこでそれぞれのメリット・デメリットについて徹底比較します。

賃貸派VS持ち家派どっちが多い?

2021年に3000人を対象に行った「住宅に関する意識調査」では、持ち家派が80%を超える結果となりました。

将来の住宅は持ち家派が81%、賃貸派が19%
出典元:おうちパレットhttps://nexer.co.jp/ouchipalette/mochiie_or_chintai_survey/

筆者も、お金持ち以外は「家は購入すべき」だと思います。

そんなお金ないわよ。お金持ちが買うべきなんじゃないかしら。

筆者
筆者

お金に苦しい人が賃貸に住んでいるとますます困窮しかねません。その理由について詳しく見てみましょう。

お金で比較してみる

まず最初に、賃貸マンションと分譲マンションのケースで必要なお金をシミュレーションしてみます。

賃貸マンションで必要なお金

まずは、月々の賃料が10万円(年間120万円)、管理費1万円(年間12万円)の賃貸マンションを見てみましょう。2年毎に更新料が1か月分かかったとします。

賃貸マンションの支払い費用
筆者
筆者

30年住むと4,110万円も支払うことになりました。

こうやってみると家賃や管理費、更新料もバカにできないわね・・・

筆者
筆者

しかも、これらは自分の資産にならないため、何も残りません

分譲マンションで必要なお金

つぎに、月々の住宅ローン返済が10万円(年間120万円)、管理費1万円(年間12万円)、修繕積立金1万円(年間12万円)の分譲マンションを見てみましょう。住宅ローン減税対象であれば、最初の10年は減税され還付金が受け取れます。その金額は、最大で年間40万円ですが、40万円が適用されるのケースは少ないので、30万円としています。

年間40万円の控除で10年間ってことは400万円も戻ってくるの?!

筆者
筆者

正確には、12月末のローン残高の1%が所得税と住民税から控除されます。つまり、たくさん税金を払ってないと40万円も控除されません。しかも上限があって、新築だとローン残高4,000万円まで、中古だとローン残高2,000万円までに対して1%となります。

筆者
筆者

30年住むと4,490万円も支払うことになりました。

賃貸のほうが、300万円以上も安いじゃないの~

筆者
筆者

確かに、支払い額は賃貸よりも高くなりましたが、手元に家という資産が残ります。ここが重要なポイントです。

賃貸と購入で必要なお金を比較

単純に支払う金額ではなく、賃貸と購入では、支払うお金の中身が違います。賃貸で支払った費用は戻ってきません。しかし、購入で支払った物件が手に入ります。そして、所有する物件は売ることが出来るのです。

賃貸は、保険で言えば「掛け捨て型」なので、支払ったお金はまったく戻ってこないのね。

筆者
筆者

よほど人里離れた山奥でもない限りは、たとえ価値が下がっていたとしても、0円になることはほぼありません。私の茨城の築40年の実家も700万円ぐらいの値はつきました。

賃貸のメリット・デメリット

最初に「家は購入すべき」と言いましたが、お金があれば賃貸のほうがメリットはあります。具体的なメリデメを見てみましょう。

賃貸のメリット

  • 気軽に引っ越せる
  • 常に新築に移り住める
  • 固定資産税がかからない

そうです、お金があれば引越しを繰り返し、常に新築に移り住むことができるのです。隣人トラブルでムカついたら、引っ越せばいいだけです。自由きままなお金持ちには向いているかもしれません。

賃貸のデメリット

  • 永遠に賃料が必要になる
  • 更新料がかかる
  • 老後に更新できなくなるケースがある
  • 勝手にリフォームできない
  • 同じローン返済で買える家と比較すると設備のグレードが落ちる

1番のデメリットは、死ぬまで賃料を支払うことでしょう。しかも70代、80代になってくると孤独死を嫌うオーナーが年配の方が賃貸物件に住まわれるのを嫌がるケースがでてきます。

持ち家のメリット・デメリット

持ち家のメリットは賃貸のデメリットの裏返しでもあります。

持ち家のメリット

  • ローン完済後は、毎月の支払が軽くなる
  • 自分の家なので、自由にリフォームができる
  • 売ることで現金化することができる

65歳以降は年金暮らしが基本です。元サラリーマンが平均で受け取れる年金は、月額16~18万円ほどになります。そんな状態で賃料が払えるハズがありません。ローンを完済して、老後を過ごすことをお勧めします。

持ち家のデメリット

  • 隣人トラブルでも簡単に引っ越せない
  • 居住空間の修理・リフォームは自分で費用負担
  • 固定資産税が発生する

修理・リフォームの費用負担の話をしましたが、修理するかどうかも自分で決めれるので、お金がない場合は「リフォームしない」という選択もできます。また固定資産税は、ずっと発生し続けますが、家賃と比較するとそれほど負担にはならないハズです。つまり、一般人なら持ち家の1択なのです。

まとめ

貧乏で家なんか買えない」という人がいます。それは間違えてます。高望みするから買えないので合って身の丈に合った物件なら必ず買えます。郊外の築古の中古物件なら、かなり安く買えるハズです。金額次第では、頭金不要のフルローンで物件購入できると思います。

60歳で定年を迎えて、再就職できるかもわかりません。65歳から年金が支給されますが、16万円程度かもしれません。その時にお子さんはどうなっていますか?もし引きこもって働いてなかったら、家計は火の車です。身の丈に合った物件を購入して住むことをお勧めします。

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