MECEとは?わかりやすい具体例で解説!

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ロジカルシンキングの基本であるMECE(ミーシー)は、コンサル新卒1年目で頭に叩き込まれる基本スキルです。具体例なども交えて解説していきましょう!

MECE(ミーシー)とは?

MECEとは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字をとった略語で、日本語にすると「相互に重複せず、全体として漏れがない」という意味です。分かりやすく言うと、「モレれもなく、ダブりもない」になります。

MECEではないダメな具体例

まず、下の図のように「楽器」を分解してみましょう。ピアノ、ギター、ドラム、ベースなど思いつくものを並べてみましたが、モレがたくさんあってMECEではありません

MECEのダメな具体例(モレあり)

また、下の図のように「楽器」を、フルート、管楽器、ドラム、打楽器と分解してみます。これもモレがありますが、それ以前にダブり(重複)があり、MECEではありません。管楽器は、木管楽器と金管楽器に分かれ、フルートは木管楽器に含まれます。また、ドラムは打楽器に含まれます。それぞれが重ならないように分類する必要があるのです。

MECEのダメな具体例(ダブリあり)

MECEの具体例

成人を20代、30代、40代・・・80代、90歳以上と年齢区分で分類していくと、モレもなくダブりもない状態になります。これがMECEと言えます。

MECEの具体例

どんな場合に使用する?

主に物事の全体像を捉える方法として利用されます。MECEを活用することで、正しく全体像を捉えているかどうかを認識できるのです。

筆者
筆者

MECEの本質は、全体を捉えてそれをいくつかの分類に正しく分けることです。

それが必要になるのってどんな時なの?

筆者
筆者

問題解決やマーケティング、分析などの現場でよく利用されるのですが、イメージがつかないと思うので具体例をみてみましょう。

顧客分析をする場合

例えば、顧客分析をするため、顧客アンケートを実施したとします。その際に「職業は何ですか?」という問いに、「主婦、OL、会社員、学生」という回答を用意したとします。これだと、OLで主婦をやっている人や学生で主婦をやっている人がいるため、漏れもダブもあり、分析が意味を成さなくなります

顧客分類のダメな例

これをMECEで、全体像がは捉えられるように分類すると下記になります。

経営者・役員
会社員(正社員)
会社員(契約社員)
会社員(派遣社員)
パート・アルバイト
公務員
自営業
自由業
専業主婦・主夫
学生
医師
士業
NGO・NPO法人職員
家事手伝い
無職・定年退職

問題解決を行う場合

「利益を増やしたい」などの問題を解決するために、要素を分解していく際に利用します。この時もMECEになるように、できるだけ大きな要素をモレなく、ダブリなく分解していきます。

MECEの具体例(問題解決)
筆者
筆者

「利益」は「売上」と「コスト」に分解できるし、「売上」は「客数」と「客単価」に分類できます。

さらに「客数」は、「新規客数」と「リピート客数」に分類されるってわけね!

筆者
筆者

そうです!こうやってMECEで構成要素に分解していくと、物事の全体像がわかってきますよね!数学の因数分解に似ています。

この記事を書いた人

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー

2007年から不動産業界や金融業界で働いてきました。その知識をもとに、世の中の人に業界の裏事情も公開していきたいと思います。

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