検索向けAdSense(AFS)とは?設定方法は?CTRは?

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良く知られているアドセンス広告は、バナー画像形式のコンテンツ向けAdSense(AFC)と呼ばれる広告形式ですが、実は他にもいくつか種類があります。今回は、よりユーザーのニーズにマッチした検索向けAdSense(AFS)について紹介します。

検索向けAdSense(AFS)とは?

サイト内やアプリ内の検索結果において、ユーザーが検索している内容にマッチした広告を表示させることで収益化を図ることができます。下記は価格.comのサイトで「ノートパソコン」というキーワード検索をした結果です。この場合は、検索キーワードにマッチした広告を表示させています。

検索向けAdSenseの実装例

どんな場合にしようするのか

キーワード検索結果

フリーキーワードは、さまざまなキーワードが入力されます。対応するコンテンツがサイト内に存在すれば、それを優先して表示するのが良いのですが、時には対応がするコンテンツがない場合もあります。そのようなケースでは、 検索向けAdSenseを表示することで高いユーザーエクスペリエンスを提供できるようになります。

カテゴリ検索結果

通常のコンテンツマッチ広告では、細かいセグメントの指定はできませんでした。しかし、 検索向けAdSenseでは、どんな広告を表示させたいのかある程度は指定することができます。例えば、「世田谷 マンション」のカテゴリがあった場合、「世田谷 マンション」に関連性が高い広告を表示させることが可能になります。

単価はいくら?CTRは?

実装方法や業種にもよりますが、試しに実装してみたところ、表示回数452,489に対して、クリック数4,807CTR1%収益額312,074円でクリック単価は64.9円となりました。設置位置は、検索結果における商品一覧の下部だったので、まずまずのCTRだと考えられます。

検索向けAdSenseの収益例

設置ルールは?

検索向け AdSense(AFS)のポリシーにも記載されていますが、押さえておくべきポイントは下記の4つになります。

  • 検索結果ページのみに配置可能
  • 検索向けAdSenseの検索ボックス(プレースメント枠)は各ページに2つまで配置可能
  • クエリは、ユーザーのリクエスト1件につき1回のみ行うことができる
  • 検索は、個々のエンドユーザーが検索ボックスに直接データを入力することによって行われるものとし、サイト側で変更することはできない。ただし、フリーワードでなくともユーザーが選択した結果であればOK(カテゴリ連動)

実装方法①

まずは、事前に管理画面でデザインスタイルを作ってから設置する方法を紹介します。ナビゲーションから「検索向け広告」を選択し、「新しい検索結果スタイル」を選択します。なお、ナビゲーションに表示されていない場合は、検索向け広告を利用できません。

テンプレートとするスタイルを選択して、カスタイマイズしていきます。下記画面の右側が広告のカスタマイズ項目です。デザインを調整する「広告」タブと、情報を設定する「広告表示オプション」に分かれています。左側は、どのように広告が表示されるのかのプレビュー画面になります。設定が完了したら、スタイルを保存しましょう。

スタイルを保存すると、スタイル検索の一覧に下記のように表示されます。ここで使用したいスタイルIDをメモしておきましょう。

<head>~</head>のコード実装

下記のコードをコピーして、ページの <head>内に貼り付けます。

<script async="async" src="https://www.google.com/adsense/search/ads.js"></script>

<!-- other head elements from your page -->

<script type="text/javascript" charset="utf-8">
(function(g,o){g[o]=g[o]||function(){(g[o]['q']=g[o]['q']||[]).push(
  arguments)},g[o]['t']=1*new Date})(window,'_googCsa');
</script>

<body>~</body>のコード実装

下記のコードを自社のコードに合わせて修正します。 <div id="afscontainer1"></div>は、広告のプレースホルダになります。広告を表示させたい箇所に設置してください。

<div id="afscontainer1"></div>


<script type="text/javascript" charset="utf-8">

  var pageOptions = {
    "pubId": "partner-pub-●●●●●", // 自社のクライアント IDを入れてください。
    "query": "▲▲▲▲▲", // ユーザーが入力したクエリ(keyword)を入れてください。
    "styleId": "■■■■■", // 事前に作成したスタイルIDを入れてください。
  };

  var adblock1 = {
    "container": "afscontainer1", // 広告を配置するコンテナIDを指定
    "number": 3 // 1つのコンテナに表示する広告数(省略可/デフォルトは2)
  };

  _googCsa('ads', pageOptions, adblock1);

</script>

実装方法②

もう1つは管理画面でのスタイル作成せず、独自のデザインを充てる方法です。

<head>~</head>のコード実装

下記のコードをコピーして、ページの <head>内に貼り付けます。

<script async="async" src="https://www.google.com/adsense/search/ads.js"></script>

<!-- other head elements from your page -->

<script type="text/javascript" charset="utf-8">
(function(g,o){g[o]=g[o]||function(){(g[o]['q']=g[o]['q']||[]).push(
  arguments)},g[o]['t']=1*new Date})(window,'_googCsa');
</script>

<body>~</body>のコード実装

実装①と同様に、<div id="afscontainer1"></div>は、広告のプレースホルダになります。広告を表示させたい箇所に設置してください。 カスタム検索広告には様々なパラメータが用意されています。それらをパラメータとして送信することでカスタマイズすることが可能になります。

<div id='afscontainer1'></div>

<script type="text/javascript" charset="utf-8">

  var pageOptions = {
    "pubId": "partner-pub-●●●●●", // 自社のクライアント IDを入れてください。
    "query": "▲▲▲▲▲", // ユーザーが入力したクエリ(keyword)を入れてください。
    "adsafe": "high",
    "adPage": 1,
    "hl": "ja",
    "location": true,
    "sellerRatings": true,
    "siteLinks": true
  };

  var adblock1 = {
    "container": "afscontainer1", // 広告を配置するコンテナIDを指定
    "width": "868", // 広告の横幅
    "number": 3, // 1つのコンテナに表示する広告数(省略可/デフォルトは2)
    "verticalSpacing": "15px",
    "attributionSpacingBelow": "15px",
    "fontFamily": "verdana",
    "fontSizeTitle": 16,
    "fontSizeDescription": 14,
    "fontSizeAttribution": 12,
    'linkTarget' : '_blank',
    "colorTitleLink": "2255ff",
    "colorText": "3f3f3f",
    "colorDomainLink": "ff6964",
    "colorAttribution": "FFFFFF",
    "colorAdSeparator": "ff6964",
    'rolloverAdBackgroundColor': 'ffffeb',
    "detailedAttribution": true,
    "adLayout": "sellerFirst"
  };

  _googCsa('ads', pageOptions, adblock1);

</script>

これらのパラメータは、CSA Code Generatorでの生成可能です。

ページレベルのパラメータ

adPageユーザーが表示しているシーケンスの結果ページを表示するために使用されます。必須
pubIdAdSenseアカウントのサイト運営者ID必須
queryユーザーが実行した正確な検索クエリ必須
adsafe広告の表示基準を‘high’ 、‘medium’、‘low’から指定します。任意
adtestテストフラグです。テストの場合は‘on’にします。任意
channelさまざまなページのパフォーマンスを追跡するために、検索向け AdSense のチャネルを含めることができます。‘1234’ or ‘12345+67890’任意
hl言語を指定できます。任意
ieクエリ文字列の文字エンコードを設定します。デフォルトはutf-8に設定されています任意
oe広告に使用される文字エンコードを設定します。デフォルトはutf-8に設定されています。任意
personalizedAdsサイト運営者がパーソナライズド広告での使用を目的として個人情報を Google と共有することに、ユーザーが同意しているかどうかをtureかfalseで示します。 任意
colorLocation‘colorLocation’ : ‘#f9f9f9’任意
domainLinkAboveDescription‘domainLinkAboveDescription’: false任意
fontSizeLocation‘fontSizeLocation’ : 16任意
clickToCall (mobile only‘clickToCall’ : false任意
location‘location’ : true任意
sellerRatings広告主のレーティングを表示するかどうか任意
siteLinksサイトリンクを表示するかどうか任意
この記事を書いた人

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー

2007年から不動産業界や金融業界で働いてきました。その知識をもとに、世の中の人に業界の裏事情も公開していきたいと思います。

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